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2013 年度 実施状況報告書

Ischemic Postconditioning に関する電気生理学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 25462230
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

中川 一郎  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (20550825)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードischemic postconditining / パッチクランプ法 / 脳虚血
研究概要

申請者らは神経細胞において非致死的虚血負荷を与えることによって次に続く致死的な虚血負荷に対する耐性が誘導される虚血耐性現象 (ischemic preconditioning) について研究を進めてきた。近年、致死的な虚血負荷の後に虚血負荷を加えることによっても神経保護効果をもたらす現象(ischemic postconditioning)が報告され、脳血管障害を発症した超急性期の病態に対しても有効な治療手段の突破口となる可能性が示唆された。今回我々はパッチクランプ法を用いてischemic postconditioning において、我々が注目しているミトコンドリア局在ATP依存性カリウムチャンネル(mitoKATP channel)の関与について電気生理学的な検討を行なう。
まず、平成25年度においてはホールセル記録に基づくIschemic postconditioningにおけるmitoKATP channelの関与について検討を予定していたが、どのタイミングでどのくらいのintervalで虚血負荷を与えるか、さらにどのタイミングでEPSCの変化をとらえるのが最適かの評価を行った。本実験はpreconditioningと異なる重要な前段階の実験であり、このpreliminary studyをしっかり行ってからmitoKATP chennelの関与についてさらに検討を進めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

前述の概要で述べた通り、平成25年度においてはホールセル記録に基づくIschemic postconditioningにおけるmitoKATP channelの関与について検討を予定していたが、どのタイミングでどのくらいのintervalで虚血負荷を与えるか、さらにどのタイミングでEPSCの変化をとらえるのが最適かの評価を行っているが、lethal ischemiaからsublethal ischemiaまでの間隔、sublethal ischemiaの回数の設定に行う必要があるが、次の段階に進めていない状況である。研究協力者の人事異動等もあり、予定より遅れているが現在状況は改善され、実験の進行が予想される。

今後の研究の推進方策

平成26年度中にホールセル記録に基づくIschemic postconditioningにおけるmitoKATP channelの関与について、mitoKATP channel opener/blockerを投与してその効果を評価する。さらにカイニン酸直接投与によるシナプス後膜への影響や細胞外カルシウムイオンの流入の影響を考慮したCa2+-free mediumによる測定等の追加実験を行なう。平成27年度においては神経細胞ににおけるミトコンドリア膜電位をモニターし、postconditioningにおけるmitoKATP channelの関与を証明を予定している。

次年度の研究費の使用計画

現在の前実験が終了のめどが立ち次第、次の段階へ進むため、以下に示す物品購入を計画している。
評価用試料(薬剤、ガス調整器、パッチクランプ備品等)、実験動物購入費用、パソコン備品各種、パソコン統計ソフト等の購入を計画している。

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公開日: 2015-05-28  

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