研究課題
申請者らは悪性脳腫瘍に対するワクシニアウイルスによるオンコリティック・バイオレスポンスの解析とその治療応用技術の開発に取り組んでいる。これまでの研究成果から、ウイルス治療による腫瘍免疫活性化が悪性脳腫瘍を根治に導くという作業仮説である。平成25年度にはラット脳腫瘍モデルを用いてワクシニアウイルス療法が誘引する抗腫瘍免疫環境の解析を行い、ウイルス導入による各免疫担当細胞の誘導を確認した。平成26年度では、FACSでの解析を行い、各免疫細胞の誘導を測定した。Flt3L発現ワクシニアウイルスを作成するためのベクター作成に成功した。平成27年度は、Flt3L発現ワクシニアウイルスの作成・精製に必要な準備を行った。髄芽腫手術標本を用いて腫瘍免疫環境の動態を明らかにした。その結果、髄芽腫細胞のPD-L1発現、CD8陽性リンパ球浸潤低下が髄芽腫予後悪化に関わることを明らかにした。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件)
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