研究課題
本年度の研究目的は「①magA/ EGFP トランスジェニックマウスの作成、②magA/ EGFPキメラマウスの作成」であった。magAトランスジェニックマウスより骨髄細胞を採取し、野生型マウスへ骨髄移植を行うことで骨髄由来細胞がmagAで陽性にラベルされたmagAキメラマウスを後述するように作成すること、ならびにmagA/ EGFP トランスジェニックマウスを利用し、骨髄細胞のみがMagA/EGFP陽性であるmagA/ EGFPキメラマウスを作成すること、が具体的な研究目標であった。MagA / EGFPトランスジェニックキメラマウスの作成を行っており、当初の予定通り、EGFPマウスとMagAトランスジェニックマウスの交配を行っている。MagAマウスのジェノタイピングも順調に進行しており、目的のMagA / EGFPトランスジェニックマウスの作成に成功出来ていると考えている。現在、得られたマウスから野生型マウスへの骨髄移植を行っており、これによりMagA/EGFPキメラマウスが近々得られるものと考えている。またこの研究期間に得られた、付随する研究成果として、MRIを用いた脳腫瘍の個体差を補正した、発生分布を検証するためのソフトウエアの開発にも成功しており、このような技術は本研究を遂行していくうで、正確なマイクログリアの遊走位置をMRI上で同定する上で必要なものであると考えている。
2: おおむね順調に進展している
当初の研究目標を達成しており、かつ付随的な研究成果も得られており、順調と考えている。
当初の研究計画どおり、次年度は「③magA/ EGFPキメラマウス上でのGBMモデルマウスの作成、④magA/ EGFPキメラマウスを用いてのMRIによるGBM発育における宿主骨髄細胞のin vivo画像化、組織学的検証」へと研究を進める予定である。
MagA/EGFPキメラマウスの性状評価の実験が次年度にずれ込むために同アッセイかかると考えられる費用を次年度に繰り越す必要があった。MagA/EGFPキメラマウスのジェノタイピングやフローサイトメトリーアッセイに使用する予定である。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)
Cell Host Microbe
Neuro-oncology
巻: 16 ページ: 728-34
10.1093/neuonc/not319
Anticancer Res
巻: 34 ページ: 61-67
Clin Endocrinol (Oxf)
巻: 80 ページ: 714-9
10.1111/cen.12336
Jpn J Clin Oncol
巻: 43 ページ: 805-12
10.1093/jjco/hyt082
www.manabukinoshita.com