悪性神経膠腫に対するWT1ペプチドワクチン療法における免疫逃避の克服

2016 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 25462257
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 脳神経外科学
• 研究機関: 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立母子保健総合医療センター(研究所) (2015-2016); 大阪大学 (2013)
• 研究代表者: 千葉 泰良 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立母子保健総合医療センター(研究所), その他部局等, 脳神経外科・医長 (90533795)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: WT1 / peptide vaccine / immunotherapy / glioma / GBM / HLA class 1 / PD-1 / PD-L1

研究成果の概要

当研究課題では、WT1ペプチドワクチン療法における腫瘍細胞の免疫逃避機構をヒト検体、動物実験より解明することを試みた。ヒト検体を用いた研究では、WT1ペプチドワクチン療法が施行されると、腫瘍細胞はWT1やHLA class1の発現を低下させ、TGFβを分泌することで免疫による攻撃から逃れる、あるいは、このような免疫逃避機構を持った腫瘍細胞のみが生き残っている事が示唆された。動物実験では、WT1ペプチドワクチン投与群では腫瘍内にキラーT細胞が浸潤することで抗腫瘍効果を発揮して生存期間が延長し、その効果判定としてメチオニンPETが優れていることが判明した。

自由記述の分野

脳腫瘍学