研究課題
最終年度に於いては悪性脳腫瘍に対するDDS製剤を用いた個別化治療に向けての基礎的検討を更に発展させた。対象は化学療法適応のhigh grade gliomaとした。前年度までに臨床検体での免疫染色の手法を用いた検討によってGrade3グリオーマで73%、グレード4グリオーマで75%とhigh grade gliomaにおいてtissue factor (TF)が高発現していることが明らかとなった。これらの臨床知見を元に国立がんセンター東病院 先端医療開発センターの高島、安永、松村らとともに独自に樹立した抗TFモノクローナル抗体を用いてin vivoでの検討を行った。ヌードマウスに膠芽株U87を同所移植し、この担がんマウスに核種を付加した抗TFモノクローナル抗体を尾静脈から注入してSPECTおよびpharmacho-dynamicおよびkineticの検討を行い、病変への抗体の集積を確認した。
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