股関節のkinematics・kineticsについて、生体股関節については3D-MRIデータとボクセルベースドレジストレーション法を用いて、人工股関節全置換術(THA)後については2d/3d マッチング法を用いて、筋力評価を行い調査した。生体股関節では、正常例よりも寛骨臼形成不全例で変位量が大きく、正常若年女性と正常高齢女性の比較では特定の肢位で変位量が大きくなっていた。THA術後のしゃがみこみ動作について、屈曲可動域は術後1年まで増加するものの術後3年では有意な増加はなく、また骨盤後傾は術後1年までは減少するものの、術後1年と3年で有意差を認めず、筋力は術後3ヵ月で術前より増加していた。
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