骨粗鬆症性四肢骨折は患者数が急速に増大し、発生率は経年的に上昇傾向にあった。骨折後に骨粗鬆症治療が行われていたのは1/3以下であった。末期変形性膝関節症では転倒リスクが上昇し、足部変形が転倒リスク因子として抽出され、転倒恐怖心には膝関節伸展筋力と、歩行速度が最も影響する因子であった。高齢者に対して機能的電気刺激よる歩行改善を試みたが、介入前後での変化は認めなかった。一方、着脱式歩行介助ロボット使用では歩行能力や歩行効率が改善し、その改善は特に中高年ほど得られやすい可能性が示された。骨形成に対してビスホスホネートは通常量では抑制を示さず、新規活性型ビタミンD3は高用量で促進を示した。
|