研究課題/領域番号 |
25462298
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
紺野 愼一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (70254018)
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研究分担者 |
関口 美穂 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (00381400)
大谷 晃司 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50285029)
菊地 臣一 福島県立医科大学, 医学部, その他 (80045773)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 腰部脊柱管狭窄 / 縦断研究 / 自然経過 / QOL / 硬膜管 / MRI |
研究実績の概要 |
運動器疾患と生活習慣病との関連性を、運動習慣を含む要因を検索するために、運動器疾患の特徴について調査を行った。腰痛は国民基礎調査で、男性1位、女性2位であり有訴率の高い症状である。運動器疾患のうち、腰痛の代表的な疾患は、腰部脊柱管狭窄である。しかし、地域住民における腰部脊柱管狭窄の長期間にわたる自然経過についての報告はほとんどない。本研究の目的は、地域住民に対する10年間のコホート研究から、LSSの自然経過とQOL尺度との関係を明らかにすることである。 2004年(初年度)に調査に参加した80歳以下で、質問票への回答を得られた1,108名を対象とした。初年度LSS陽性の67.8%は、10年後LSS陰性に変化していた。一方、初年度LSS陰性の10.0%は、LSS陽性となった。また、LSSは腰痛特異的QOLに影響を与えていた。健康関連QOLはLSSの経時的変化と関係なく、SF-36偏差得点は、すべての群で初年度と比較し追跡時の全下位尺度で同等または低下していた。初年度と10年後ともにに腰椎MRI検査を実施した133名の硬膜管面積を測定した。硬膜管面積は、LSSの推移別での比較にても有意差は認められなかった。
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