mTOR阻害剤は細胞老化抑制作用がある化合物として大きな注目を集めている。本研究では、椎間板構成細胞とmTOR阻害剤を共培養し、老化マーカーとテロメア長を評価することにより椎間板構成細胞に対するmTOR阻害剤の細胞寿命延長効果を検討することを目的とした。それに加え、我々が確立した自家多血小板血漿とドラッグデリバリーシステムによる椎間板再生法と併用することにより、本再生法の効果持続期間を伸長させ、新規椎間板再生法を開発することを最終目的とする。 日本白色家兎から単離・培養した髄核細胞に対してmTOR阻害剤を投与したが、ラパマイシンの投与により、細胞増殖能の低下を認めたため。成長因子を併用することで実験を継続した。実験系が安定しないため、引き続き個体数を増やし検討していく必要がある。
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