研究課題
研究の具体的内容the Wakayama Spine Studyは、脊椎脊髄疾患の研究に主眼を置いた、車両搭載型MRIを用いた地域住民コホート研究である。H町(山村部)は2008年に、和歌山県T町(漁村部)は2009年に第一次調査を実施した。腰部脊柱管狭窄症の自然経過を解明する目的で、H町は2012年に、T町は2013年に第二次追跡調査としての腰椎検診を追加実施した。各々約800名程度の参加者を得ている。検診内容は整形外科専門医による脊椎診察と全脊柱MRI撮像である。また、生活習慣やADL、QOLについても調査を行った。本研究の意義第一次調査開始時の有病者における症状の推移や予後、ADLおよびQOLに関する疫学的データを定量的に解析し、それに与える因子、すなわち、年齢、性、罹病期間、臨床症状、画像上の狭窄の程度などを詳細に検討することで、個々の参加者の予後予測が可能となる。また、新規発生例の発症要因を未発生例と統計学的に比較検討することにより危険因子を抽出することができる。本研究の重要性本コホート研究を長期に継続することによって、世界で初めて腰部脊柱管狭窄症の自然経過が明らかとなる。また、予後や危険因子を解明することで腰部脊柱管狭窄症の新たな治療指針を策定することができる。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 5件)
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