研究課題/領域番号 |
25462331
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
松本 知之 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (50546588)
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研究分担者 |
松下 雄彦 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (40467650)
黒坂 昌弘 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70170115)
黒田 良祐 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80379362)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 幹細胞 / 骨折 / 臨床試験 |
研究概要 |
本研究は前臨床試験である「偽関節患者に対する自家末梢血CD34陽性細胞移植による骨・血管再生療法に関する第1/2相臨床試験」における課題を克服すべく、1)細胞内アダプター蛋白であるLnk抑制、2)新たな体外増幅法の確立、によるCD34陽性細胞数獲得の可能性を探索すべく前臨床試験的に実験を行うことを目的としていた。 まず、1)に関しては、「骨折部局所における骨芽細胞・EPCのLnkを制御し、骨新生・血管新生を亢進させることで早期に骨折治癒が得られる」という仮説を立証することを目的としていた。マウス骨折モデルを作成し、Lnk siRNAを含有させたAteloGene(アテロコラーゲンゲル)を局所に投与し、Lnkを抑制させ、血管新生・骨新生の評価ならびにX線、CT、組織、力学的に骨折治癒能を評価し、当初の予定よりも早くその成果を発表することができた。 次に2)に関しては、「ヒト骨髄由来CD34陽性細胞の有効な培養増幅法を確立させ、培養増幅させた細胞移植治療は従来法に比較して有用である」という仮説を立証することを目的としていた。まずEPC培養で確立されている成長因子(VEGF,SCF,IL-6,Flt-3lig,TPO)添加幹細胞用培地の骨芽細胞への効果を確認し、約20倍の増幅率およびCD34陽性率も60%を維持していることが症例数を重ねることで再確認できた。次年度には免疫不全ラット難治性骨折モデルを作成し、増幅させたヒト骨髄由来CD34陽性細胞を局所移植し、増幅させない細胞移植と比較し、血管新生・骨新生の評価ならびにX線、CT、組織、力学的に骨折治癒能を評価する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
1)細胞内アダプター蛋白であるLnk抑制、2)新たな体外増幅法の確立、を目的としていたが、1)に関してはすでに英文雑誌に掲載され、2)に関しても当初の予定通り進行中であるため。
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今後の研究の推進方策 |
1)細胞内アダプター蛋白であるLnk抑制、2)新たな体外増幅法の確立、を目的としていたが、1)に関してはすでに英文雑誌に掲載され終了した。2)に関しては当初の予定通り進行中であるが、免疫不全ラット難治性骨折モデルを作成し、増幅させたヒト骨髄由来CD34陽性細胞を局所移植し、増幅させない細胞移植と比較し、血管新生・骨新生の評価ならびにX線、CT、組織、力学的に骨折治癒能を評価する予定であり、本研究を効率的に遂行するにあたり、これらの手技・評価手法はすでに予備実験で確認しており、研究協力者が分担して実施可能なようにそれぞれに手技について精通している。また、研究が計画通り進行しない場合は研究協力者として他の大学院生の協力を得ることで対応する。
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次年度の研究費の使用計画 |
前年度は国内・外での学会・研究会等での調査・打ち合わせが少なく、当初予定していた国内外の調査・研究旅費およ研究打合せ旅費の使用が少なかったため。 次年度においては、研究自体は計画以上に進行しており、成果発表の場が増えるために国内外の調査・研究旅費およ研究打合せ旅費に使用する。
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