研究課題
基盤研究(C)
生体人工材料表面に細菌がバイオフィルムを形成すると、抗菌剤での治療は困難となり、感染に対する頻回の手術が必要となる。我々は、現在使用されている人工材料を用いてバイオフィルム形成を阻害し、発育を抑制する因子を明らかとした。人工材料因子では表面の凹凸不整が少なく、疎水性であるほど細菌が付着しにくく、環境因子では標準タンパク(アルブミン)が多く、温度が低いほどバイオフィルム形成は抑制された。こうした知見は、術後インプラント関連感染症を予防し、罹患した人々を速やかに治療する一助となる。
感染症