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2013 年度 実施状況報告書

インプラント感染における新しい術中迅速メチシリン耐性ブドウ球菌感染診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25462346
研究機関横浜市立大学

研究代表者

小林 直実  横浜市立大学, 附属病院, 講師 (20453045)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード人工関節周囲感染 / リアルタイムPCR / 迅速診断
研究概要

LightCycler nano systemを導入し、新しいプライマーデザインを決定した。その際、MRS特異的プライマー(MRS-PCR)とuniversal primer(universal PCR)の二つに分け、それぞれ別個にデザインし、同一プログラムによりPCR反応を行う系を確立した。
MRS特異的プライマーはメチシリン耐性遺伝子であるmecA-geneをターゲットとしたデザインとした。一方、universal primerはグラム陽性菌種とグラム陰性菌種のそれぞれを別個に判別できるように複数菌種のDNA配列をターゲットとしたものを用いた。
メチシリン耐性菌、グラム陽性菌、グラム陰性菌のそれぞれ代表菌種を購入しPCR検出限界を明らかにした。検出限界はMRS-PCRで1000CFU/ml, universal PCRで10000CFU/mlと算出された。
既に抽出済みのDNAサンプルと新たに抽出したDNAサンプルの合計110サンプルについて新システムの感度特異度を算出した。現段階での感度は75%、特異度は100%と算出された。universal PCRについては陰性コントロールの差であるΔCt値のカットオフ値を算出し、ΔCt2.36で感度85% 特異度86%であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

まず新しいシステムとしてLightCycler nano systemを導入し、新しいプライマーデザインを決定し、実際にPCR反応を行い実用できることを確認した。
また検出限界を明らかにすることができた。

今後の研究の推進方策

臨床検体を蓄積し、他検査(白血球エステラーゼ試験、病理検査、細菌培養など)との比較を行う。
予定していたin vitroによるインプラント感染モデルを作成し、本方法の感度、特異度を細菌培養と比較する。

次年度の研究費の使用計画

国内学会旅費における支出見積もりが当初の予定よりかからなかったため。
プライマーセットを中心とした必要な物品の購入
英文論文作成のための英文校正費など

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] インプラント周囲感染の診断における2014

    • 著者名/発表者名
      宮前祐之、稲葉裕、小林直実、齋藤知行
    • 学会等名
      第87回日本整形外科学会総会
    • 発表場所
      神戸ポートピアホテル(兵庫)
    • 年月日
      20140522-20140525
  • [学会発表] 人工関節周囲感染の最新診断法2014

    • 著者名/発表者名
      小林直実、稲葉裕、宮前祐之、齋藤知行
    • 学会等名
      第87回日本整形外科学会総会
    • 発表場所
      神戸ポートピアホテル(兵庫)
    • 年月日
      20140522-20140525
    • 招待講演
  • [学会発表] 人工関節周囲感染の診断と治療2014

    • 著者名/発表者名
      小林直実
    • 学会等名
      第44回日本人工関節学会
    • 発表場所
      沖縄コンベンションセンター(沖縄)
    • 年月日
      20140221-20140222

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公開日: 2015-05-28  

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