研究課題/領域番号 |
25462359
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田中 滋之 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10645857)
|
研究分担者 |
齋藤 琢 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (30456107)
篠田 裕介 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80456110)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | S100 / 軟骨代謝 / 変形性関節症 |
研究概要 |
S100A1, S100Bのシングルおよびダブルノックアウトマウスのdevelopmentについて、軟骨形成の始まるE12.5から性成熟に至る8週齢に至るまで、解析を行った。具体的には、胎生期から新生仔に至るまでの時期に関してはアルシアンブルー・アリザリンレッドを用いた骨格二重染色により軟骨内骨化の状態を評価し、8週齢の時期には軟X線撮影によって骨格形成の異常の有無を評価した。また、各発達段階毎に組織切片を作製し、ヘマトキシリン・エオジン、アルシアンブルー、von Kossa等各種染色を用いて、軟骨形成や軟骨内骨化、関節軟骨形成等に異常が無いか詳細に評価した。また、ノックアウトマウスとWTマウスの軟骨組織からRNAを抽出し、遺伝子発現の差を検討した。 病的条件下でのS100A1,S100Bの作用に関しては、S100A1,S100Bのシングルおよびダブルノックアウトマウスを用いてsurgically-inducedおよび自然発症のOAモデルを用いた解析を行っている。OAモデル導入マウスの膝関節の組織切片を作製し、Safranin-O染色を行ったのちOARSI scoreによるgradingを行っている。 S100A1,S100Bの過剰発現による軟骨代謝の影響については、基礎検討として、S100A1やS100Bのリコンビナントタンパクを初代軟骨細胞や軟骨系細胞株に投与し、遺伝子発現や肥大分化・石灰化に与える影響を評価した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
S100A1,S100Bのシングルおよびダブルノックアウトマウスについて、骨格系の発生と病的状態での影響についておおむね順調に評価を行うことができたため。
|
今後の研究の推進方策 |
S100A1, S100Bのノックアウトの影響の解析はおおむね順調に行うことができた。今後は、過剰発現による影響を、トランスジェニックマウスやリコンビナントタンパクを用いて解析していく。
|
次年度の研究費の使用計画 |
おおむね計画が順調に進んだため次年度研究の経費とした。 トランスジェニックマウスやリコンビナントタンパクを用いた解析などに必要な試薬、機器類。
|