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2013 年度 実施状況報告書

関節リウマチにおける傍関節性骨粗鬆寄与因子の探索-ケモカインの役割-

研究課題

研究課題/領域番号 25462368
研究機関京都大学

研究代表者

伊藤 宣  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70397537)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード関節リウマチ / 骨粗鬆症 / ケモカイン / 関節軟骨
研究概要

1、関節リウマチおよび変形性膝関節症患者における人工膝関節置換術時に、関節軟骨を含む軟骨下骨を採取した。採取した組織を脱灰・固定し、組織切片を作成した。軟骨組織の作成は可能であるが、軟骨下骨を含む固い骨組織は、切片作成が困難であった。また切片作成のために強い脱灰を行うと、免疫組織学的評価が非常に難しくなり、組織切片の作成について検討を要すると考えられた。
2、関節内組織として滑膜線維芽様細胞を採取し、単層培養を行った。より効率的に培養および遺伝子解析を行うために、新たなキットを導入し、IL-1、TNFによる細胞の反応性を確認したところ、これまで報告されているように、MMP-1、MMP-2、MMP-13の用量依存性の発現上昇を観察した。
3、臨床評価として、通常の問診、身体所見、血液検査、X線、CT検査に加え、当該関節の詳細なMRI評価、および同部の骨密度を評価することとした。撮像法について合議を行い、また新たに医の倫理委員会に申請を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

1、マウスなどの小動物と異なり、固い骨を含む組織切片の作成が非常に難しいことが判明し、実験条件の検討を行った。
2、細胞学的解析に新たなキットの導入を行い、その技術を確立するために時間を要した。
3、臨床評価を充分行うために、MRIや骨密度などを同時に撮像することとした。そのために新たに放射線科、放射線部との合議を行い、その後医の倫理委員会に研究の申請を行ったために時間を要した。

今後の研究の推進方策

1、新たに承認された実験計画書に則って、患者の組み入れを行い、MRI、骨密度検査を含む臨床評価を行う。採取する臨床評価としては、患者の問診、膝関節および全身関節の身体所見、血液検査、X線検査、CT検査、MRI検査、脛骨軟骨下骨の骨密度測定、関節リウマチの疾患活動性評価、身体機能評価を行う。
2、手術では、関節軟骨を含む骨軟骨片を大腿骨後果および脛骨外側顆より採取する。また滑膜および関節液、血液の採取を行う。軟骨下骨からは、RNAを抽出してマイクロアレイを用いた遺伝子発現解析を行う。変形性膝関節症サンプルより高発現を認めた遺伝子については、骨軟骨組織片および滑膜組織において、免疫組織学的発現解析を行う。滑膜は線維芽様細胞を単層培養し、当該遺伝子の発現調整が行われるか細胞学的解析を行う。また当該遺伝子については、血液および関節液において、蛋白解析を行う。

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公開日: 2015-05-28  

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