研究課題
1、関節リウマチおよび変形性膝関節症に対する人工膝関節置換術患者を対象とした。研究への同意を得たのち、術前に手術側の膝関節について、MRIを行った。MRIの評価法は、Whole-Organ Magnetic Resonance Imaging Score (Peterfy et al, Osteoarthritis Cartilage 2004)に準拠した。42膝に対してMRIを行い、bone marrow lesionを、内顆で18例、外顆で2例、顆間部で13例に認めている。これまですべての症例に対して関節軟骨を含む軟骨下骨を採取し、マイクロCTによる評価を行い、また組織標本を作成した。2、関節リウマチのコホートに登録する370例の関節リウマチ患者に対し、橈骨遠位部の骨密度(BMD)をDEXA法にて計測した。同時に関節破壊をmodified Sharp scoreで、機能障害をhealth assessment questionnaire(HAQ)で、疾患活動性をdisease activity score-28で判定し、その他、年齢、bone mass indexなどを調査した。BMDのうち、遠位端(UD)は、上腕骨遠位1/3(1/3)より有意に低下していた。相関解析の結果、年齢、HAQはUDおよび1/3と有意に相関していたが、関節破壊に最も相関するのは、1/3であることが判明した。一方、UDは罹病期間の短い患者においても、すでにある程度低下していることが見いだされた。
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Osteoporosis International
巻: 27 ページ: 691-701
10.1007/s00198-015-3256-1