研究課題
1)ヒアルロン酸(HA)によるサイトカイン誘導性アグリカナーゼ発現抑制micro RNAの検出 軟骨様細胞OUMS-27を用いて無処理群、炎症性サイトカイン処理群、ヒアルロン酸前処理群からmicroRNAを調製しmicroRNA arrayを実施し分解系酵素を制御すると考えられる炎症性サイトカインで減少し、ヒアルロン酸前処理で回復する複数のmiRNAを検出した。2) OAモデルラットへのHA投与の長期効果 前十字靱帯、内側側副靱帯を切断、半月板内側切除したOAモデルラットに対し、手術後5日後から分子量2700kDaのヒアルロン酸50μL(10mg/ml)、週2回のスケジュールで投与し、9週後に殺処分し大腿骨遠位端の骨頭軟骨の損傷度をOARSIスコアリングシステムにより数値化した。その結果。長期(9w)試験で有意な軟骨損傷抑制効果は見られたが、その効果は中期間(6W)より減少した。3) メカニカルストレスのヒアルロン酸受容体遺伝子発現への影響 軟骨細胞に0.5Hz、5%伸張のCTS(Cyclic Tensile Strain)を付加しHA受容体であるCD44、ICAM1mRNA発現量変化をRT real-time PCR法にて比較した。 メカニカルストレス付加前後での変動は見られなかった。4)メカニカルストレスによるマトリックスタンパク発現への影響 弱いメカニカルストレス刺激で軟骨細胞のマトリックスタンパク、アグリカン、2型コラーゲン遺伝子発現が増大した。
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