沖縄県内の老人保健施設において、2010年~14年の間に新規入所した後期高齢者1930例のカルテから大腿骨近位部骨折発生の関連因子を後見的に調査した。骨折発生率は3.4%で、7,8月に発生が多くみられた。介護度の低い介護1および2、障害高齢者の自立度で自立度が高いランクJおよびA、日常生活が比較的自立しているBarthel indexが60以上で骨折リスクが高かった。また認知症高齢者の日常生活自立度では認知症が重度のランク3aおよび3bで骨折リスクが高い傾向があった。対側の大腿骨近位部骨折の既往がある方に骨折発生リスクが高かった。
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