関節リウマチ(RA)の病態におけるエピジェネティクス制御異常の解明のため、RAと変形性関節症(OA)の滑膜線維芽細胞(SFs)において、基質分解酵素のmatrix metalloproteinase (MMP)の遺伝子発現とヒストン修飾を調べた。MMP-1、3、9、13遺伝子発現は、RASFsにおいてOASFsより有意に高かった。RASFsのMMP遺伝子のプロモーター領域のヒストンメチル化は、遺伝子発現の亢進と矛盾しなかった。さらに、RASFsにおいてMMP-1、3、13遺伝子発現はIL-6反応性であった。以上から、ヒストンメチル化はRASFsの活性化に重要な役割を果たしている事が示唆された。
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