• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

骨細胞におけるミトコンドリア転写因子Tfamの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 25462393
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

研究代表者

時村 文秋  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (80242147)

研究分担者 宮崎 剛  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (50376480)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードメカニカルストレス / Tfam / 骨細胞 / ミトコンドリア / RANKL
研究実績の概要

加齢による骨量減少に加え、これから宇宙社会を迎えるにあたり、無重力下での骨量減少が問題となってくる。骨量維持には、運動などのメカニカルストレス(力学的刺激)の重要性が経験的に知られているが、その詳細なメカニズムは明らかにされていない。我々は、破骨細胞におけるミトコンドリア機能の役割に注目し、Tfam (ミトコンドリア転写因子A)ノックアウトマウスと高齢マウスの解析から、シグナル伝達物質としての細胞外ATPが骨吸収を阻害することを報告した。本研究では、ATP産生において重要な役割を果たしているTfamとメカニカルストレスの受容を担う骨細胞に焦点をあて、メカニカルストレスから、骨組織内の微小環境における細胞外ATPを介し、骨吸収と骨形成のバランスがどのように制御されているか検討する。
骨細胞特異的Tfamノックアウトマウスを作製したところ、レントゲン撮影、CTスキャンにて骨量が定価していることが確認された。骨形態計測を行ったところ、骨形成パラメーターには大きな変化がないものの、骨吸収パラメーターには有意な増加が認められた。これは、骨細胞がまず第一にその機能を制御するのが破骨細胞である可能性を示唆するため、解析をすすめたところ、骨細胞特異的Tfamノックアウト→骨細胞内ミトコンドリア機能低下→骨細胞内ROS産生増加→骨細胞でのRANKL発現増加が、骨細胞特異的Tfamノックアウトマウスの骨量低下に大きな役割を果たしていることが明らかとなってきた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Does osteophytosis at the knee predict health-related quality of life decline? A 3-year follow-up of the ROAD study.2015

    • 著者名/発表者名
      Muraki S, Akune T, Nagata K, Ishimoto Y, Yoshida M, Tokimura F, Tanaka S, Kawaguchi H, Nakamura K, Oka H, Yoshimura N.
    • 雑誌名

      Clin Rheumatol.

      巻: 34 ページ: 1589-1597

    • DOI

      10.1007/s10067-014-2687-y.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 骨粗鬆症と骨改造2015

    • 著者名/発表者名
      宮崎 剛
    • 雑誌名

      臨床免疫・アレルギー科

      巻: 64 ページ: 127-132

  • [学会発表] Oseocyte-specific Cas knockout mice exhibit decreased bone mass through increased bone resorption.2016

    • 著者名/発表者名
      Miyazaki T, Azuma S, Harada I, Sawada Y.
    • 学会等名
      The 2016 Ageing Summit
    • 発表場所
      ロンドン(イギリス)
    • 年月日
      2016-02-10 – 2016-02-12
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi