研究実績の概要 |
(1)マウスを用いた実験(就眠をエンドポイントとした量反応曲線解析) マウスの就眠に必要な麻酔薬の投与量をプロポフォール並びにチアミラールを用いて明らかにするとともに、これらの特性が、同時に、或いは先行的、追加的に投与する溶液によって変化する過程を明らかにした。前回から引き続いて追加実験、検討を進めてきたベンゾジアゼピン類似薬剤との相互作用に関しては、結果を総括し、初回の投稿中である。 (2)ラットを用いた実験(脳波変化をエンドポイントとした量反応曲線解析) 当初収集に成功した脳波データは、麻酔中の変化に関する信頼性に問題を認めた為、新たな脳波導出方法を検討すると共に、障害になると予想した筋電図の混入については、逆にこれが問題とならない可能性を見出した。これまでの研究で、覚醒状態から麻酔、再覚醒までの全経過を安定して記録する事に成功し、今後、本来の薬剤相互作用との研究に発展させたい。
本研究に付随する研究成果 Yukako Obata, Yushi U. Adachi, Katsumi Suzuki, Taiga Itagaki, Hiromi Kato, Maiko Satomoto, and Yoshiki Nakajima. The Influence of Differences in Solvents and Concentration on the Efficacy of Propofol at Induction of Anesthesia. Anesthesiol Res Pract 2016
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