心臓手術患者80例のの血清・血漿サンプルについて、IL-8およびAngiopoietin-2(ANG-2)、濃度の測定を追加したところ、術後3日以上の人工呼吸を必要とする症例において高値を示し、術後の血管透過性亢進を反映するバイオマーカーとしての有用性が示唆された。 さらに、肺外科手術70症例について、IL-8, ANG-2の変動について検討したところ、IL-8が術直後にピーク値をとったのに対して、ANG-2は、術直後より手術翌日にかけて有意に上昇した。上昇の程度は、いずれの指標においても、胸膜剥離術で有意に高く、本術式では、術後一過性にサイトカインが高値となる特徴を有していることが示された。
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