慢性疼痛動物モデルでの末梢浮腫の形成を拡散強調MR spectroscopyを用いてADC値とT2値を計測し、CRPS治療薬での浮腫改善を検討した。ノイロトロピンではallodyniaの改善を認めたが、浮腫改善効果は軽度であった。プレガバリン、リドカイン投与ではallodynia、浮腫いずれの改善も得られなかった。また、追加実験で行ったrealtime PCRの検討ではVEGF発現が低下したことから、還流障害が生じた結果、浮腫性変化が生じた可能性が考えられ、CRPSにおいては血管新生促進による浮腫改善効果が期待される。
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