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2013 年度 実施状況報告書

低酸素によるがん疼痛に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25462453
研究機関東海大学

研究代表者

安心院 純子  東海大学, 医学部, 助教 (80328111)

研究分担者 吉川 正信  東海大学, 医学部, 准教授 (90276791)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードガン性疼痛 / 低酸素 / HIF-1 / TRPV1
研究概要

がん細胞の増殖速度と腫瘍血管の形成速度とのアンバランスから悪性腫瘍の内部には、十分な酸素が供給されない低酸素領域が生じる(慢性低酸素)。がん組織では低酸素環境の存在により、低酸素誘導因子(Hypoxia-inducible factor-1α、HIF-1α)の発現が亢進している。近年、糖尿病神経症に伴う疼痛発症の細胞内分子メカニズムとして、末梢組織の低酸素状態によりHIF-1αが活性化され、タンパク質リン酸化酵素(PKC)の活性化を介してカプサイシン受容体(TRPV1)機能亢進することが明らかになった。本研究では、溶骨性がんモデル動物を用いて疼痛発症時におけるHIF-1αの活性化、TRPV1受容体機能亢進、疼痛の連関を明らかにすることを目指した。本年度は溶骨性がんモデル動物、HIF-1αノックダウンマウス(HIF-KD)、TRPV1ノックダウンマウス(TRPV1-KD)を用いて、がん性疼痛と神経細胞のHIF-1α活性、TRPV1受容体機能との関連について分子病態解析などにより明らかにすることが目標であった。しかし、溶骨性がんモデル動物の作成の予備実験で終了した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本年度は溶骨性がんモデル動物、HIF-1αノックダウンマウス(HIF-KD)、TRPV1ノックダウンマウス(TRPV1-KD)を用いて、がん性疼痛と神経細胞のHIF-1α活性、TRPV1受容体機能との関連について分子病態解析などにより明らかにすることが目標であった。しかし、溶骨性がんモデル動物の作成の予備実験で終了した。

今後の研究の推進方策

溶骨性がんモデル動物の作成を平成26年度中に完成し、疼痛発症時に末梢神経細胞のHIF-1α活性化、TRPV1受容体機能亢進、疼痛の連関を明らかにし、がん疼痛に特異的な疼痛機序の解明を目指す。

次年度の研究費の使用計画

予定していた骨がんモデル作成の進捗が遅れたため。
平成26年度中に骨がんモデル作成を作成し、予定していた疼痛発症時に末梢神経細胞のHIF-1α活性化、TRPV1受容体機能亢進、疼痛の連関を明らかにし、がん疼痛に特異的な疼痛機序の解明を目指す。

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公開日: 2015-05-28  

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