研究概要 |
ヌードマウスとヒト膀胱癌細胞を用いたorthotopic bladder cancer modelの作製:雌ヌードマウスを用い、経尿道的に膀胱内にカテーテルを挿入し膀胱粘膜をトリプシン処理したのちに、ヒト膀胱癌細胞UMUC3 5×106 cells/100μL PBS(-)/mouseを膀胱内に注入し3時間保持させ1か月後に解剖すると、4匹中4匹(100%)に膀胱腫瘍の形成が確認できた。 Periostinの造腫瘍活性におよぼす影響:Periostinを発現していないUMUC3細胞にレトロウイルスベクターを用いてperiostinを導入した細胞とベクターのみのコントロールの細胞を作製した。ヌードマウスに5×106細胞を皮下注射し造腫瘍活性を検討したところ、いずれの細胞でも3匹中3匹(100%)に腫瘍が形成された。大きさには差はなく、periostinは造腫瘍活性に影響を与えないことが確認できた。 Periostinの膀胱癌細胞に対する活性発現のメカニズムの解析:UMUC3細胞を、periostin 100ng/mL, 1mg/mL, コントロールの3系統の濃度で3時間と6時間処理しEMT関連分子(E-cadherin, N-cadherin, snail, twist)の発現の変化をウエスタンブロット(WB)法で検討したが、変化は確認できなかった。一方、Aktとβ-cateninのリン酸化が関与していることが確認できた。
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