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2013 年度 実施状況報告書

膀胱癌由来癌幹細胞の生存・増殖・分化・遊走における間質細胞の役割とその制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 25462486
研究機関佐賀大学

研究代表者

徳田 雄治  佐賀大学, 医学部, 講師 (90315200)

研究分担者 戸田 修二  佐賀大学, 医学部, 教授 (80188755)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード脂肪組織由来間質線維芽細胞 / 癌幹細胞 / 癌間質相互作用
研究概要

本年度は、膀胱癌細胞-間質細胞相互作用のうち、脂肪組織由来の線維芽細胞に与える影響に着目して検討した。
計画に沿って、間質細胞の癌幹細胞の生存・増殖・分化能に与える影響ついてCollagen gel invasion assay systemを用いて、膀胱癌細胞株と脂肪組織由来間質線維芽細胞(ATSCs)との混合培養を行った。癌細胞株は、表在性膀胱癌細胞株(RT4, RT112)と浸潤性膀胱癌細胞株(EJ, HT1376)使用した。対照群の線維芽細胞解析モデルとして線維芽細胞株(NIH3T3)を用いた。また、癌細胞株単独培養も行った。ゲルを膀胱壁に見立て、ATSC, NIH3T3をゲル内に包埋し、ゲル上に癌細胞株を播種して相互作用をHE染色・免疫染色にて検討し比較を行った。
表在性、浸潤性膀胱癌株いずれの実験系でも、癌幹細胞のマーカーであるCD44、CD105の発現が、ATSCs混合培養で、癌細胞株単独培養群よりも亢進した。また、間質細胞に着目すると、表在性膀胱癌株との混合培養で、ATSCsは、αSMAの発現が亢進し、myofibroblastへの分化が促進した。一方、浸潤性膀胱癌株との混合培養では、s-100の発現が亢進し、preadipocytesへの分化を促進したことから、癌細胞の浸潤特性の有無により、間質細胞へ与える相互作用も異なることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

臨床症例からの癌組織が採取できておらず、癌細胞株のみの検討となった。

今後の研究の推進方策

癌細胞株や手術検体の癌組織より、μビーズ法を用いて、CD44+/EMA-癌幹細胞を単離し、癌幹細胞-ATSC相互作用解析モデルを用いて、アポトーシス・増殖・未分化性・自己複製率・癌細胞産生率を検討する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Adipose tissue stromal cells exert differential effects on the apoptosis,growth and invasion of bladder urothelial carcinoma between the superficial and invasive types.

    • 著者名/発表者名
      Maki Nanri,Kazuma Udo, Aki Nishizima, Kazuyoshi Uchihashi, Shigehisa Aoki Yuji Tokuda, Mitsuru Noguchi, Shuji Toda, Jiro Uozumi
    • 学会等名
      第65回西日本泌尿器科学会総会
    • 発表場所
      佐賀市
  • [学会発表] 脂肪組織間質細胞と膀胱癌細胞の相互作用についての検討

    • 著者名/発表者名
      南里麻己
    • 学会等名
      第23回泌尿器科分子・細胞研究会
    • 発表場所
      山形市

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公開日: 2015-05-28  

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