研究課題
昨年度までの研究成果として得られた分子標的治療の効果予測マーカーの有用性を検討するためにELISA法を用いて分子標的治療施行50症例の治療前後の血液サンプルを対象に予測マーカーの血中濃度を測定した。その結果、tyrosine kinase inhibitor だけでなくmTOR inhibitorの無増悪生存期間もマーカーの変動によって予測できることが明らかになった。さらに、手術検体400サンプルを用いて腎細胞癌組織内の効果予測マーカーの発現をRT-PCRで測定し、正常腎組織と比較しマーカーの発現が亢進していること、Stageの進行とマーカーの発現が相関していることを明らかにした。腎細胞癌細胞株を用いてマーカーをノックアウトし増殖や浸潤に変化が生じるか解析を行なったが、増殖や浸潤に対してノックアウトによる変化は認めなかった。
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BMC Cancer
巻: 16 ページ: 67
10.1186/s12885-016-2097-4.