研究課題
基盤研究(C)
新しいNFκB阻害剤は当初アポトーシス誘導能は弱かったがその後の合成薬は膀胱癌(BC)や腎細胞癌(RCC)、前立腺癌(PC)培養細胞株に対して著明な殺細胞効果を示した。免疫・炎症に関与するとされるlegumainはPC細胞において発現しており、その存在様式が前立腺癌の悪性度や再発率と関連することが示された。低酸素状態等ではlegumainの発現に変化がなかった。進行性BCや去勢抵抗性前立腺癌、転移性RCCではNLRやサルコペニア、CRPなど炎症マーカーが予後因子であり、表在性BCでは膿尿が膀胱内再発の予測因子であり、泌尿器系癌の増殖、進展に炎症性免疫応答の関与の重要性が示唆された。
医学、泌尿器科学