研究課題
カルバペネム耐性菌につき尿路感染症を中心に収集した。まずカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(Carbapenem resistant Enterobacteriaceae: CRE)について、多系統の抗菌薬に対す薬剤感受性試験を行い、カルバペネマーゼ産生菌のうちクラスBカルバペネマーゼ産生菌として知られるメタロβラクタマーゼ(MBL)産生性を確認した。MBL産生株は全CREのうち84.6%であった。全株でメロペネム(MEPM)耐性であったが、イミペネム(IPM)耐性は27.3%で見られたのみであった。全株でシークエンスを行った結果全てIMP-6型を示した。 また腸内細菌科以外のカルバペネム耐性菌としては、カルバペネム耐性緑膿菌について、10種類の抗菌薬において感受性試験を行い、MBL産生菌は76.4%を占めていた。またカルバペネマーゼ別ではIMP型85.7%(IMP-1型55.6%、IMP-7型44.4%)、VIM型9. 5% (4/42株)であった。
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Microb Drug Resist.
巻: 21 ページ: 130-139
10.1089/mdr.2014.0083