研究課題
基盤研究(C)
本研究では、切断型OPNにて露出されるアミノ酸配列(SLAYGLR)に対する中和抗体を作成し、腎結石の形成抑制作用を検討した。抗体投与により、結晶は放射状に形成されるも、内部が細かく砕けていた。電子顕微鏡による尿細管細胞の構造は、WT群では管腔が拡張し、尿細管細胞に取り込まれる結晶を認めたが、抗体投与群においては、尿細管腔内に脱落組織は認めるものの、結晶形成は認めなかった。つまり、OPN抗体で結石形成量や形態形成が抑制されることを証明した。同時にサルモデルでの検討を行ったが、予想に反して腎結石を形成するサルは見つからず、サル腎結石モデル自体がヒトモデルに適さないと判断した。
尿路結石