研究課題
In vivo研究においてグリオキシル酸投与6日目のwild typeでは結石形成を認めなかったが、ob/obでは皮髄境界部を中心に有意に腎結石が形成された。Gene ontology解析では、分子機能のうち接着のカテゴリーの比率が最も高く(68.6%)、有意差を認めた(p=1.25×10-9)。さらに、マイクロアレイ解析より対象となる2群間に有意差をもつ遺伝子群の中から接着に関連するSpp1、Fn1、Icam1、Col3a1の4遺伝子を同定した。これら4遺伝子の定量PCRでは、グリオキシル酸投与6日目のob/obは、wild typeと比べ有意に発現が多かった(p<0.05)。OPN、FN、ICAM1、COL3A1の免疫染色においても、ob/obはwild typeと比べ有意に発現が多かった。また、OPNは腎尿細管上皮細胞に発現を認め、FN、ICAM1、COL3A1は間質に発現を認めた。In vitro研究においては、尿路上皮細胞(M-1)へのCOM付着量は、control群と比較し、脂肪細胞群2.06倍、マクロファージ群1.98倍、脂肪細胞‐マクロファージ群3.24倍といずれも有意に高値を示した。M-1細胞の発現解析は、control群と比較し、マクロファージ群ではSpp1、脂肪細胞‐マクロファージ群ではSpp1、Fn1、Icam1、Col3a1がそれぞれ有意に高値を示した。また、培養液の解析では、control群と比較し、マクロファージ群ではOPN、脂肪細胞‐マクロファージ群ではOPN、FN、ICAM1が有意に高値を示した。
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