研究課題/領域番号 |
25462530
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
松田 公志 関西医科大学, 医学部, 教授 (20192338)
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研究分担者 |
井上 貴昭 関西医科大学, 医学部, 助教 (00411512)
木下 秀文 関西医科大学, 医学部, 准教授 (30324635)
杉 素彦 関西医科大学, 医学部, 講師 (80298869)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | ナビゲーション開発 / 軟性尿管鏡 |
研究概要 |
平成25年度は磁場発生装置および軟性尿管鏡を用いた内視鏡先端位置情報計測システムおよびナビゲーションシステムの開発を行った。CT DICOMデータから作成した立体構築画像の作成および、内部空洞型の軟性シリコンを使用した腎盂腎杯模型の作成を行った。内視鏡チャネル内にセンサコードを通す形で磁場領域内での位置情報が取得されることとなる。立体構築画像と腎盂腎杯模型の位置合わせを行った後に、立体構築画像上に内視鏡位置を表示するシステムを作成した。同画像は、内視鏡画像の横にリアルタイムに表示され、ナビゲーションとして使用することが可能である。また、ナビゲーション画面で表示される3D画像はフットペダルにて回転させることが可能であり、内視鏡位置に関して奥行き情報を容易に取得することができた。 平成26年度には、異なる技術レベルの術者(初心者10名程度、熟練者10名程度)を被験者とし技術分析を行う予定である。腎盂腎杯模型に内視鏡を挿入し、画像上指定された三ヶ所の腎杯(上中下腎杯各1か所ずつ)を観察し、フットペダルを用い、観察記録を行うタスクを、ナビゲーション使用時、ナビゲーション非使用時に行う予定とする。内視鏡を挿入してから抜去するまでの操作時間、内視鏡の移動距離、観察腎杯の正確性(観察可能腎杯数/指定腎杯数)を評価項目とする。各種評価項目での差を検討しナビゲーションシステムの有用性の評価を行いたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ナビゲーションシステムの試作モデルが完成し、今年度には異なる技術レベルの医師を被験者としナビゲーションシステムの有用性を評価することが可能であるため。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度からは異なる技術レベルの医師を被験者とし、軟性尿管鏡先端の移動距離、操作時間、操作の正確性(意図する腎杯を観察できているかどうか)評価項目とし技術分析を行いたい。被験者数を増やすことでナビゲーションシステムの有用性を評価する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
立体画像構築システムによる正確な腎盂形状モデルの作成が必要であるため、平成26年度にvolume rendering systemの購入を行う予定としたため volume rendering systemを用い表面形状のスムーズな立体構築モデルおよび立体構築画像の作成を行いナビゲーション表示の精度を向上させる予定である
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