研究課題
基盤研究(C)
遺伝子の発現調節機構のうち、塩基配列によらないエピジェネティクスが重要視されている。代表的なメカニズムとしてDNAメチル化やヒストン修飾などがあり、その状態(エピゲノム)が細胞の運命決定に関わると推測されている。私たちはこれまでの基礎研究から、造精機能障害には精子幹細胞の機能異常があると考えている。精子幹細胞に特徴的なエピゲノムを網羅的に明らかにすることを目的として本研究を行った。実験動物の精巣において、各分化段階の精子形成細胞を分離し、個別に解析を行った。その結果、精子幹細胞の分化過程には、ヒストン脱メチル化酵素であるKdm5aとマイクロRNAであるmiR-135aが関わることを示した。
泌尿器科学