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2015 年度 実績報告書

間葉系幹細胞を用いた新規切迫早産治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25462551
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

久保田 俊郎  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50126223)

研究分担者 大島 乃里子  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (30611058)
森田 育男  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60100129)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード間葉系幹細胞 / 早産 / 抗炎症
研究実績の概要

前年度に施行した実験の追加実験及び、採取材料の解析を進めた。胎盤由来間葉系幹細胞の切迫早産に対する治療効果を検討するため、妊娠15日のICRマウスの子宮頸部にLipopolysaccharide(LPS)1ugを局注し、48時間までの早産とその時点での生存胎児数をカウントする方法で検討をつづけた。胎盤由来間葉系幹細胞またはその培養上清をLPS投与と同時に経静脈的に投与し、48時間後の早産発生率、胎仔生存率を比較した。しかし、個体ごとのLPSへの反応にばらつきが大きく、早産率と胎児生存率には有意差は得られなかった。採取した胎盤、子宮平滑筋における炎症性サイトカイン、および収縮関連タンパクの発現について、RT-PCR法にて解析を行ったところ、培養上清治療群においてIL1b、COX-2の発現が改善する傾向が得られたものの、有意差はなかった。
胎盤由来間葉系幹細胞の治療効果を高めるための検討としては、間葉系幹細胞をインターフェロンγで前処置する方法が、文献的に優れていたため、試行した。
さらにに胎盤附属物由来間葉系幹細胞の性質や治療効果が、子宮内炎症の暴露の有無で違いがあるかどうかについて、詳細な検討を進めた。以前、確立した子宮内感染ラットモデル(各羊水腔内にLPSを投与)より得られた臍帯由来間葉系幹細胞と、正常妊娠ラットより得られた臍帯由来間葉系幹細胞の比較をしたところ、前者では増殖能が高く、上皮系の表面マーカーの発現が多い細胞が採取されることが分かった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Mesenchymal stem cells ameliorate intra-amniotic inflammation-related neonatal complications in rats.2015

    • 著者名/発表者名
      Honda I, Taki A, Morioka C, Komaki M, Miyasaka N, Oshima N , Morio T, Kubota T, Morita I.
    • 雑誌名

      Inflammation and Regeneration

      巻: 35(5), ページ: 261-268

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] マウス早産モデルに対する間葉系幹細胞培養上清の治療効果の検討2016

    • 著者名/発表者名
      本多泉、森丘千夏子、滝敦子、宮坂尚幸、森田育男
    • 学会等名
      第52回日本周産期・新生児医学会学術集会
    • 発表場所
      富山国際会議場他(富山県・富山市)
    • 年月日
      2016-07-16 – 2016-07-18
  • [学会発表] :臍帯由来間葉系幹細胞を用いた脳室周囲白質軟化症の治療効果とその機序の解明.2015

    • 著者名/発表者名
      森丘千夏子、本多泉、滝敦子、森尾友宏、森田育男
    • 学会等名
      第51回日本周産期・新生児医学会学術集会
    • 発表場所
      ヒルトン福岡シーホーク(福岡県・福岡市)
    • 年月日
      2015-07-10 – 2015-07-12
  • [学会発表] 子宮内炎症環境が臍帯由来間葉系幹細胞に及ぼす影響の検討.2015

    • 著者名/発表者名
      本多泉、大島乃里子、宮坂尚幸、久保田俊郎、森田育男
    • 学会等名
      第67回日本産科婦人科学会学術講演会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県・横浜市)
    • 年月日
      2015-04-09 – 2015-04-12

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公開日: 2017-01-06  

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