近赤外線分光法による母体脳の酸素動態モニタリングの臨床応用に向けた臨床研究を行った。 ① 近赤外線時間分解分光法(TRS法)を使用した妊婦脳の総ヘモグロビン、オキシヘモグロビン、デオキシヘモグロビンならびに脳組織酸素飽和度の絶対値の測定技術は、我々がその技術を確立した方法であり学術雑誌に掲載された。 ② 分娩時の測定においては、陣痛発来後、妊婦が子宮収縮とともに怒責をかけると同時に、妊婦の脳ヘモグロビン量が一時的に増加し、怒責の終了と同時に元の状態に戻る減少を捉えることに成功し、成果が学術雑誌に掲載された。
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