今回我々は、胎盤形成およびそれに基づく病態発生に注目し、妊娠高血圧症候群(PIH)や子宮内胎児発育不全(FGR)、早産に与える影響を検討した。in vitroにおける検討として、ナノマテリアルが与える酸化ストレスや、遊走・浸潤能などに与える影響を調べた。in vivoにおける検討として、妊娠マウスにナノマテリアルを投与し胎盤低形成モデルを作成、PIHやFGRの発症について検討した。また、早産モデルとしてプロゲステロンやナノマテリアルである水酸化フラーレンがウレアプラズマ起因のTLR2依存的炎症反応を抑制、マウスでの早産予防効果も期待している。
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