研究課題
基盤研究(C)
プロカルシトニン(PCT)は、敗血症とその他の全身性炎症疾患とを区別するバイオマーカーとして成人領域では臨床応用されている。今回は、PCTの周産期領域での応用を目指して研究を行った。その結果、子宮内感染症において臍帯血PCT値は上昇することを明らかにし、バイオマーカーとしての有用性を示した。しかしながら、PCTは細菌感染症以外にも胎児の低酸素ストレスによっても上昇することや真菌による子宮内感染症では、その上昇は軽度であるため、その値の解釈には注意を要することを明らかにした。
産婦人科学