本研究では、てんかん合併女性においては、抗てんかん薬でかつHistone の脱アセチル化阻害剤でもあるVPAを幼小児期から投与された場合、卵巣形態はPCOSになっていた。また胎児期にVPAに暴露されたラットの場合も同様の卵巣形態だった。インスリン抵抗性を合併するZucker fa/faラットの卵巣がDNAのmethylationが報告されているが、そのPCO形態がPioglitazone投与で改善した。また胎児期にアンドロゲンに暴露された場合、生まれてからのDNAのhypermethylationが起こっていることが報告されているが、今回の研究では雌仔の卵巣がPCO形態だった。
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