本研究は、従来詳細かつ非侵襲的に胎児および母体の自律神経活動を解析出来る手段がなかった事から、科学的分析が不可能であった胎教の効果に関して187チャンネル高分解能心電図を用いて解析を試みたものである。胎教は母体の影響下にあり、かつ本研究は心電現象からの解析であるいため、母体心機能を正確に把握する必要があった。従って本研究期間内では、まず妊婦母体における正確な心機能リスク評価の方法を検討した。187チャンネル高分解能心電計によるRTc dispersion二次元分布図とANPとNT proBNP濃度による心機能スクリーニングを行うことにより正確に潜在性リスク妊婦を検出できることが明らかになった。
|