研究課題
産婦人科入院および外来患者において難治性腟炎、頸管炎と診断され、従来の治法で症状の顕著な改善が認められないヒト症例(妊婦および非妊婦とも)に対して、既にラクトフェリン錠腟内投与を開始し、それら症状に改善効果の検討をすでに開始しています。さらに、ラクトフェリン錠腟内投与による副作用等安全性の検討を開始しています。ラクトフェリンの腟内投与の検討に先行して、医の倫理委員会の承認を既に得て妊娠中の難治性腟炎、頸管炎と診断された症例に対してラクトフェリン内服による安全性の検討を既に行っています(5症例)。妊産婦については分娩予後、新生児予後についても追跡調査中。平成25年10月に開催された国際ラクトフェリン学会にてその結果を報告しております。26年度中には日本産科婦人科学会シンポジウム(26年4月)、国際食品展(26年5月)での発表に向け準備を行いました。「ラクトフェリン2013」という書籍を発刊し、社会への啓発につとめました。
3: やや遅れている
大学病院新設立ち上げおよび医局内の人事の都合により25年度内に大学病院内での異動が2回ありました。そのため、当初計画していた通りに研究を遂行することができませんでした。しかしながら、25年度初頭に得られたデータを元に学会発表や論文投稿を行いました。新病院での研究再開に向けで鋭意準備を進めております。
異動および新大学病院であるため、倫理委員会申請手続きを行う(再申請扱い)必要があり、組織内の倫理委員会が稼働するのを待ち、書類提出を行う。研究実施の土台は既に存在するため、鋭意対象患者さんからの同意取得を目指します。ヒトへの臨床研究は既に5症例を経験しており、それらの結果は良好で有り、母児ともに副作用は認めていません。学術誌等への発表を行っていきます。
大学病院新設立ち上げに伴い25年度内に人事異動が2回ありました。従いまして、研究の遂行に滞りが発生してしましました。ただし、学術発表や論文投稿などは継続して行いました。主として臨床研究の早期再開をめざします。研究期間内での結果集積に努めます。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)
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http://lactoferrin.jp/2012/