本研究では、Ib期以上の子宮頸癌260例を対象にHPV型別の病態解析を行った。Ⅱ期以上の症例においてHPV16陽性患者ではそれ以外の群と比較して有意に予後良好であった。現在、論文投稿準備中である。その他の研究成果として1) コルポスコピー検査では見逃しを減らすために少なくとも2個以上の生検を行うこと、2) HPVタイピング検査によってただちにコルポスコピーを必要としない低リスクの患者を区別できること、3) HLA Class II DRB1*1302保有者ではCIN2/3への進展リスクが低いこと、4) CIN2/3治療後の病変残存・再発の検出にHPV検査が有用であることを各々報告した。
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