研究課題
1)卵巣癌組織の凍結組織のエクソームシークエンシングを28サンプル行い、現在解析中である。2)卵巣癌組織120サンプルについて、TP53, PIK3CA, pERK, pAKT, ER, HNF1B, KI67、さらにARID1AをはじめとするSWI/SNF complexの7タンパク質の免疫組織染色を行い、SWI/SNF complexの発現が卵巣明細胞腺癌の予後因子になることを見いだした。3)shRNAライブラリーを用いて、functional genomicsスクリーニングを行い、ABHD2の発現低下が卵巣癌のanoikis抵抗性に関与することを見いだした。
2: おおむね順調に進展している
卵巣癌の遺伝子変異の検出を目的として、もともとは遺伝子を絞ってターゲットシークエンシングを行う予定であったが、エクソームシークエンシングの価格の低下もあり、エクソームシークエンシングを行った。すると、非常にそのデータのクオリティーがよく、免疫組織染色の結果とも合致していることがわかった。
あと20サンプルほどエクソームシークエンシングを追加し、ゲノムワイドな遺伝子変異解析を行う予定としている。また、shRNAライブラリーによって見いだしたanoikis関連遺伝子であるABHD2については、さらに機能解析を進めて行く方針としている。
エクソームシークエンシングの価格低下により、当初予定していたターゲットシークエンシングを中止してエクソームシークエンシングを行うこととした。そのため、ターゲットシークエンシングにかかる予定であった諸費用を、翌年度に繰り越すこととなった。エクソームシークエンシングを追加し、ゲノムワイドな遺伝子変異解析を行う予定。
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