・VASHファミリーの中で、VASH1は強制発現によりVEGFのみならずPDGFなど他の血管新生因子を産生する卵巣がんの血管新生、腫瘍増殖、腹膜播種を抑制し、宿主の生存期間を延長させることが示された。一方、VASH2はsiRNAやモノクローナル抗体を用いた阻害により、卵巣がんの血管新生、腫瘍増殖を抑制可能だった。 ・HGFのアンタゴニストであるNK4は免疫抑制因子IDOの産生阻害を介して、卵巣がんの免疫寛容を低下させ、腫瘍増殖を抑制した。その機序として、HGF受容体であるc-Metとその下流のシグナル経路のうち、PI3K-AKT経路が関与することが明らかになった。
|