研究成果の概要 |
本研究は子宮体癌と生活習慣病発症に共通して潜在する遺伝因子と環境因子を統合的に解釈し、子宮体癌と生活習慣病の個別化予防法に結びつけることを目的とした。検討の結果、1)子宮体癌例ではBSO施行時期が閉経前後のいかんにかかわらず、高TG血症と診断された例が有意に高頻度であった。2)非子宮体癌例では骨粗鬆症と高TG血症と相関するものの、子宮体癌例では高TG血症を有する骨粗鬆症は有意に低頻度であった。3)BSO施行例を対象に、エストロゲン代謝関連遺伝子多型(ESR1, UGT2B17, UGT1A1)と骨粗鬆症との関連を検討したところ、遺伝子多型と骨粗鬆症の有無に相関を認めなかった。
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