研究課題/領域番号 |
25462616
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
高倉 聡 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60256401)
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研究分担者 |
落合 和徳 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20152514)
矢内原 臨 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20349624)
山田 恭輔 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30230452)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 卵巣明細胞腺癌 / バイオマーカー |
研究概要 |
本研究の目的は卵巣明細胞腺癌の原因や臨床的特徴に注目し、その関連物質から卵巣明細胞腺癌の診断・治療効果判定・予後予測・再発診断のバイオマーカーを同定することにある。具体的には1)症例の集積と臨床情報のデータベース化(後方視的および前方視的)、2)卵巣明細胞腺癌の臨床的特徴に関連する物質(血中・尿中)の測定、3)卵巣明細胞腺癌の発生や臨床的特徴に関与すると考えられる蛋白の手術検体を用いた免疫組織学的発現解析、4)これらの結果の統合より卵巣明細胞腺癌のバイオマーカーを同定し、その生物学的意義を検討する(次年度以降)。 1)2000-2009年の卵巣明細胞腺癌症例のデータベース化とその解析からの臨床病理学的予後因子を解析し、I期癌ではIC2期・IC3期がIA期・IC1期に比べ有意に予後不良であること、また、IA期・IC1期ではoptimal stagingの施行が独立予後因子となることを証明した。2010-2012年の卵巣明細胞腺癌症例のデータベース化とその解析からPT-INR、Fibrinogen、D-dimer、血小板数、ヘモグロビン、CRP、LDH、アルブミンが高率に異常値を示し、血小板数、ヘモグロビン、CRPが独立予後因子となることを見出した。2013年以降の症例は前方視的に集積しデータベース化を進めている。2)集積した症例由来の血中・尿中の物質の測定を進めている。3)上記にてデータベース化した症例の手術検体パラフィンブロックより未染スライドを作成し、自動免疫組織装置(ベンタナXTシステムベンチマーク, Roche Diagnostics)を用いてIL-6R、BAF250aの免疫組織学的検討を行った。 今年度以降の症例と継時的データをデータベースに加えた後、バイオマーカーの同定とその生物学的意義の検証を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在、研究の進行はおおむね順調と思われる。 研究に必要な測定系や免疫染色の方法等が確立されているためと思われる。 最終的にこれらを統合することで効率よくバイオマーカーの同定とその生物学的意義の検証を行う。
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今後の研究の推進方策 |
前方視的に新規症例の集積および継時的臨床データの更新を進め、かつ、免疫組織学的検討等すでに集積されている検体で可能な実験を並行して進めていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
血液や尿のサンプルは集積し、ある程度まとまった検体数を用いて物質の測定を行うため、試薬等のの購入が遅くなってしまったため。また、免疫組織学的検討に用いる症例のピックアップに時間を要し、免疫染色にかかわる試薬等の購入が遅くなってしまったため。 すでに前年度の未使用額の大半を本年度の研究のための試薬等の購入にあて、現在、研究を遂行中である。
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