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2013 年度 実施状況報告書

卵巣癌のCD24を介したEMT標的分子の解明とdrug delivery治療

研究課題

研究課題/領域番号 25462621
研究機関大阪医科大学

研究代表者

寺井 義人  大阪医科大学, 医学部, 准教授 (90278531)

研究分担者 林 正美  大阪医科大学, 医学部, 助教 (00551748)
大道 正英  大阪医科大学, 医学部, 教授 (10283764)
田中 良道  大阪医科大学, 医学部, 助教 (10625502)
金村 昌徳  大阪医科大学, 医学部, 講師 (40298782)
山下 能毅  大阪医科大学, 医学部, 講師 (50268207)
恒遠 啓示  大阪医科大学, 医学部, 助教 (70388255)
田辺 晃子  大阪医科大学, 医学部, 講師 (70454543)
兪 史夏  大阪医科大学, 医学部, 助教 (80625674)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードCD24 / EMT / E-cadherin / Snail / colony formation
研究概要

卵巣癌Caov-3細胞株をMACS法でCD24陽性細胞と陰性細胞に分離したところ、CD24陽性細胞でEMT特異的表現型 (E-cadherinの減少、Snail、Vimentinの増加)を示していること、3D培養においてCD24陽性細胞は有意にコロニー形成能の増強を認めた。浸潤能では、CD24陽性細胞はCD24陰性細胞と比較して有意に高いことが判明した。また、細胞増殖速度は、CD24陽性細胞はCD24陰性細胞と比較して緩徐であり、シスプラチンに対するIC50はCD24陰性細胞に比してCD24陽性細胞で有意に高く、シスプラチン耐性化を確認した。これらの現象は、Caov-3細胞株にCD24を強制発現すると増強され、CD24 siRNA導入では抑制されることより、CD24発現に特異的であることが示唆された。また、ヌードマウスにCD24陽性細胞およびCD24陰性細胞をそれぞれ8x105個腹腔内投与し、播種病巣形成を見たところ、CD24陽性細胞投与群では、有意に播種転移病巣形成を確認できた。摘出した播種転移病巣でのEMT関連遺伝子の発現を見たところ、CD24陽性細胞投与群で、有意にEMT特異的表現型 (E-cadherinの減少、Snail、Vimentinの増加)を示していることが明らかとなった。以上から、CD24はEMTの重要な分子ターゲットであることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

CD24が卵巣癌におけるEMTに関わる重要な分子であることを基礎的に解明できた。

今後の研究の推進方策

CD24を表現マーカーとし、シスプラチンを内包した高分子ミセルを作成し、これをを用いたdrug delivery systemの効果について、マウス腹腔内播種病巣に対する効果を調べる。また、腫瘍内の高分子ミセルの導入率について、組織内のシスプラチン濃度を計測することで調べる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 難治性卵巣癌の浸潤・転移に関わる分子をターゲットとした新規治療法の開発2014

    • 著者名/発表者名
      寺井義人
    • 学会等名
      第66回日本産科婦人科学会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      20140418-20140420

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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