漿液性腺癌前がん病変と最も初期段階と考えられているp53 signature (p53S)について正常月経子宮内膜、萎縮子宮内膜、子宮内膜ポリープ、癌周囲の子宮内膜で検討した。その結果p53Sは閉経後萎縮内膜、ポリープ、類内膜型腺癌周囲内膜で約10%に認め、患者年齢と密接に関連していた。構造的共役因子に一つであるGalNAc-T6の発現について子宮内膜漿液性腺癌・明細胞癌について検討したところGalNac-T6の発現は独立した予後因子であった。さらに、BAF57を卵巣癌細胞株において検討を加えると、BAF57はBCRPの発現を介して抗がん剤抵抗に関与している可能性が示唆された。
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