婦人科癌のPDT(光線力学的療法)でより腫瘍特異的に光感受性物質取り込ませるために、糖鎖およびその結合分子であるレクチンの応用を目指すため、癌細胞特異的な光感受性物質(レザフィリン)の取り込みに関与する糖タンパクの同定を試みた。子宮頸癌細胞株と子宮頚部正常上皮由来不死化細胞株や正常線維芽細胞とを比較してもレザフィリンの取り込み量は変わらなかったが、組織レベルでは腫瘍部は非腫瘍部に比べ、レザフィリンの取り込みが高いことが分かった。癌細胞特異的なレザフィリンの取り込みに関与する糖タンパクを同定するには組織レベルでの解析が必要と考えられた。また、糖結合に関与するガレクチン-4に関する解析を行った。
|