メニエール病は回転性めまいと難聴・耳鳴・耳閉感の症状が同時に重なる症状を繰り返す内耳疾患であり、特定疾患(難病)に含まれており、患者のQOLを著しく低下させるため疾患の克服が期待されている。本研究では、メニエール病患者を対象に、ガドリニウム造影MRIを用いた画像診断を行い、内リンパ水腫の程度との臨床症状の関係、グリセオールテストや蝸電図などの検査法との比較検討を行なった。その結果、ガドリニウム鼓室内投与3T-MRI撮影は非常に鋭敏に内リンパ水腫を捉えることが可能な優れた検査であり、リセオールテストや蝸電図などの既存の検査手法よりも感度が高いことが明らかとなった。
|