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2015 年度 実施状況報告書

レドックス制御・炎症性サイトカインからみた内耳性難聴の病態解明と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 25462634
研究機関名古屋大学

研究代表者

寺西 正明  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20335037)

研究分担者 中島 務  国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 耳鼻咽喉科, 部長 (30180277) [辞退]
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード内耳性難聴 / 遺伝子多型
研究実績の概要

突発性難聴の発症のメカニズムは不明であるが、環境要因、遺伝要因含めた多因子疾患であると考えられる。遺伝要因の検討として、遺伝子多型の検討を行った。interleukin-1 receptor-associated kinase 1 (IRAK1; rs1059702), C reactive protein (CRP; rs1130864), cyclooxygenase 2 (COX2; rs20417), protein kinase C, eta (PRKCH; rs2230500), uncoupling protein 2 (UCP2; rs660339), methylenetetrahydrofolate reductase (MTHFR; rs1801131, rs1801133), intercellular adhesion molecule 1 (ICAM1; rs5498), glycoprotein 1a (GP1A; rs1126643), matrix metalloproteinase 3 (MMP3; rs3025058 ), matrix metalloproteinase 12 (MMP12; rs2276109)の炎症や酸化ストレスに関連する遺伝子多型と突発性難聴のリスクについて検討した。UCP2 (rs660339)遺伝子多型は、年齢、性別、高血圧・糖尿病・高脂血症の有無を調整因子として検討したところ、minor alleleのcarrierでは、突発性難聴のリスクが増加することがわかった。学会発表行うとともに論文作成を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

レドックス制御・炎症性サイトカインの内耳における働きを検証するための、症例血清サンプルでのサイトカインの検討がさらに必要なため。

今後の研究の推進方策

内耳性難聴症例について、遺伝子多型の検索をさらにすすめ、レドックス制御、酸化ストレスの観点から、リスクの検討、治療効果の検討を行い、病態の分類をめざす。

次年度使用額が生じた理由

研究結果を論文作成し、投稿しているが、現在までのところ受理にいたっておらず、その経費が未使用である。またレドックス制御・炎症性サイトカインの内耳における働きを示唆するデータも一部出ているが、その検証のため、症例血清サンプルでのサイトカイン測定のための経費が未使用であるため。

次年度使用額の使用計画

論文修正し投稿を行う。レドックス制御・炎症性サイトカインの内耳における働きを示唆するデータも一部出ているが、その検証のため、症例血清サンプルでのサイトカイン測定の追加を行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] メニエール病における遺伝子多型の検討2015

    • 著者名/発表者名
      寺西正明、内田育恵、加藤 健、大竹宏直、吉田忠雄、西尾直樹、曾根三千彦、杉浦彩子、中島 務
    • 学会等名
      第25回日本耳科学会
    • 発表場所
      長崎県、長崎市(長崎ブリックホール)
    • 年月日
      2015-10-07 – 2015-10-10
  • [学会発表] POLYMORPHISMS IN GENES INVOLVED IN OXIDATIVE STRESS IN PATIENTS WITH MENIERE'S DISEASE2015

    • 著者名/発表者名
      Masaaki Teranishi, Yasue Uchida, Naoki Nishio, Ken Kato, Hironao Otake, Tadao Yoshida, Michihiko Sone, Saiko Sugiura, Fujiko Ando, Hiroshi Shimokata and Tsutomu Nakashima
    • 学会等名
      52nd Inner Ear Biology Workshop
    • 発表場所
      Rome, イタリア
    • 年月日
      2015-09-12 – 2015-09-15
    • 国際学会
  • [学会発表] 突発性難聴における遺伝子多型の検討2015

    • 著者名/発表者名
      寺西正明、小出悠介、内田育恵、加藤 健、大竹宏直、吉田忠雄、西尾直樹、 曾根三千彦、杉浦彩子、安藤富士子、下方浩史、中島 務
    • 学会等名
      第24回 愛知県難聴・耳鳴に関する懇話会
    • 発表場所
      名古屋市(エーザイ 株式会社 名古屋 CO 6 階ホール)
    • 年月日
      2015-04-11

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公開日: 2017-01-06  

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